発表会報告 第一弾

4月15日(日曜日)の17時半から、北千住駅前の「シアター1010」で稲葉厚子舞踊研究所の発表会が開催されました。前回の公演から1年10か月ぶりとなります。当日は朝からの風雨で交通機関の乱れが心配されましたが、全員時間通りに到着することが出来ました。舞台スタッフによる照明、音響準備の傍ら、生徒の会の父母や支援の皆さんは、開演準備に追われました。出演者は衣装の用意やメイクなど、13時からの「通し稽古」に備えます。「通し稽古」では音量の調整や立ち位置の確認など、開演へ向けた最後の仕上げが行われました。前回の公演からは、演目ごとに出演者を紹介したりアナウンスを行うことはせず、公演が始まるとあたかも劇が進行するように演目が連続して上演され、出演者が入れ替わっていきます。第一部の公演から休憩まで一度もどん帳が下がりません。出演者の緊張感はもちろんの事、観客の皆さんも演目への拍手のタイミングを推し量りながら、適度な緊張感をもって観覧することになります。一部、二部と休憩を合わせて3時間弱の公演でした。練馬教室の未就学児童の多くは、今回が初舞台となりました。舞踊研究所の作品発表を支えるダンサー達はもちろん、生徒の多くも前回の発表会からの成長を実感させる舞台となりました。ホームページ管理人は、今回も2階席から撮影を行いました。順次作品を紹介して行く予定ですのでしばらくお待ち下さい。また今回の演目には2016年と2017年の「時代を創る現代舞踊公演」出品作品が含まれています。ホームページにも稽古風景の写真をすでに掲載していますが、照明の入った舞台写真を撮影することが出来ましたので、現在の写真に追加して行きます。写真掲載の第一弾として、開演までの「舞台裏の写真」の一部を公開しますね。

掲載写真)稲葉戦隊5レンジャー、準備中の舞台、看板を書く稲葉先生、メイク中の生徒(メイク担当は、マキダンスファクトリーの田中真紀先生)です。

 

I.O DANCE FLAME2018に出演しました。

1月26-28日まで両国のシアターΧ(カイ)でI.O DANNCE FLAME2018が開かれ、稲葉厚子舞踊研究所は最終日28日に出演しました。DANCE FLAMEは「石井みどり・折田克子舞踊研究所」の主催で、I.Oは両先生の頭文字を表します。当日の演目は9作品で、「芽(きざし)-いのち―」は最終演目でした。近年毎回作品を出品してきました。シアターΧは200席ほどの劇場で舞台と客席が近く、臨場感あふれる舞台となりました。今回は坂田明香さんのポジションを妹の佑香さんが踊りました。上演後のロビーでの写真です。

 

横浜コンペティションで踊りました。

11月18日、横浜コンペティションに生徒の二人が参加し、「春風祭」を踊りました。稲葉先生は二人の頑張りをとても褒めていました。「レッスンを通して踊りの感性が磨かれてきたと思います。物怖じしない、強い気持ちを持っているので、技術がついてくるようになれば、これからが楽しみです。」とのことでした。二人も「また踊りたい。」ようですから、来年4月の発表会では、「進化した春風祭」を見せてくれることでしょう。お疲れさまでした。(写真はクリックすると拡大します)

「時代を創る現代舞踊公演2017」で(芽ーきざしー)を上演しました。出演ダンサーを紹介。

10月28、29日の両日、渋谷区文化総合センター(さくらホール)にて「時代を創る現代舞踊公演2017」が開催され、研究所も28日に(芽・きざしーいきるー)を上演しました。「時代を創る現代舞踊公演」は研究所の年間上演の中でも、最も重要な舞台の一つです。今回も上演までに3か月以上のレッスンを重ねました。レッスン写真と記事をアップします。

幕が上がるとダンサーが佇んでいます。赤い衣装のダンサーが一人、他は緑灰色の衣装です。冒頭、炸裂音と共に全てのダンサーが一瞬で崩れ落ちます。大変な事態が起こったようです。その後立ち上がったダンサー達は、シンクロしながら踊ります。再度全員が倒れてしまった時、白い衣装の不思議なダンサーが舞台に現れ、ゆっくりと静かに踊ります。すると赤い衣装のダンサーが立ち上がり、力強く踊り始めます。二人に触発されるように、だんだんと他のダンサーも立ち上がり踊り始めます。白い衣装のダンサーは、他のダンサーからは見えていないようです。「見えない何か」です。
途中白い衣装のダンサーは、折り重なった他のダンサーに押しつぶされそうになります。その時下から手を天に差し伸べると、促されるかのように全てのダンサーが立ち上がり、手を天に差し伸べます。
踊りの終演、またも全てのダンサーが倒れ、観客の視線が一人佇む白い衣装のダンサーに集中する中で、照明が落ちていきます。ダンサー達がまた必ず立ち上がることを予感させながら・・

赤と緑灰色のダンサーは「人間」と「人間を取り巻く自然の営み」、「白い衣装の見えない何か」は「心の中の希望の芽ーきざし」なのでしょう。


出演者左から、杉本咲野、桜井矢絵、吉田栄子、佐藤静夏、坂田明香、白戸歩美
(写真はクリックすると拡大します)

 

全国夏の舞踊祭2017に、生徒の二人が出演しました。

2017年8月2日、中野ゼロホールで「全国青少年舞踊会夏の祭典」が開催され、生徒の志賀心咲さん、岡本菜奈さんが出演しました。作品名は「春風祭」です。この作品は2016年6月「Life 和と輪」で二人が5歳の時に上演されました。一年の間にとても上手になりました。

衣装は淡いピンク色の薄手の「はんてん」です。二人は桜の小枝を奪い合いように、舞台狭しと踊ります。古き日本の原風景、ノスタルジーを感じさせる作品で、高い評価をうけました。

「Life 和と輪」より「春風祭」(写真をクリックすると拡大します)

 

 

 

選抜新人舞踊公演オーディションにチャレンジしました。

2017年6月、選抜新人舞踊公演オーディションに研究生の坂田明香、佑香姉妹がチャレンジしました。作品名は「ボレロ」。振付は稲葉厚子です。2016年6月の舞踊研究所発表会「Life 和と輪」で発表された作品を更に創りこみました。

単音連打の楽曲が、舞台の緊迫感を高めていきます。二人のダンサーは境遇を暗示するかのような、暗い迷彩のロングコートを着ています。二人は互いを求めあいながらシンクロし、時に拒絶するように踊ります。曲調が変わりコートを裏返すと、鮮やかなオレンジ色のコートに変わります。そのコートも脱ぎ捨て、軽やかな黄色の衣装となって舞台が終わります。
「ボレロ」は曲のタイトル名です。作曲家がアウシュビッツを訪れた際、一面のひまわり畑に曲想を得て作曲したそうです。不安と恐れからの脱出、命と自由への渇望を感じさせる作品です。

「Life 和と輪」での舞台 左から坂田明香、佑香(画像をクリックすると拡大します)

坂田明香、佑香のプロフィール:幼少より稲葉厚子に師事。「太陽の子の舞踊会」「明日の新人公演」「時代を創る現代舞踊公演」等に出演

「トライアングル」 赤レンガDance Art2017に出演しました。

2017年6月1日、横浜赤レンガ倉庫1号館にて、赤レンガDance Art2017が開催され、研究生2名のユニット「トライアングル」が出演しました。作品名「かえる」副題「たましい は かえる」です。

深い緑色に淡い緑模様が入った衣装は「蛙」を連想させます。舞台の途中で時々織り込まれる少しユーモラスな動きも「蛙」を模しているように思えます。こうした表現は「トライアングル」の真骨頂です。でもどうして作品名が「かえる」なのでしょう?「かえる」には「蛙、帰る、変える、孵る」等たくさんの「かえる」が有りますね。「魂は蛙、魂は帰る、魂は孵る・・・」二人の思いはどれでしょう?

埼玉舞踊コンクール第3位
2017年7月28日に開催された第50回埼玉舞踊コンクールにおいて「かえる」が創作舞踊部門第3位を獲得しました。


赤レンガ1号館3Fホールにて 公演終了後  「かえる」のレッスン風景(写真をクリックすると拡大します)

「トライアングル」左から:杉本咲野、桜井矢絵
プロフィール:幼少より稲葉厚子に師事。「太陽の子の舞踊会」「明日の新人公演」などに参加。2002年「トライアングル」結成。独自のダンス表現を追求し、創作・発表を行う。2014年、作品名「はん はん」にて「ダンスプラン賞」受賞

第48回 太陽の子の舞踊会に出演しました。

2017年3月29日、「太陽の子の舞踊会」が練馬文化センターつつじホールで開催されました。全国各地から多くの舞踊団が参加しました。オープニングでは当研究所の子供たちが、ニワトリの帽子をかぶり「第48回太陽の子の舞踊会」と一文字ずつ書かれたボードを掲げて舞台に登場し、大きな拍手を受けました。当研究所の作品名は「タンゴ」です。二部構成の第一部は大人のダンサーが黒のドレスで「タンゴ」を踊ります。曲が変わり第二部では「黒猫のタンゴ」を子供たちがチュチュで踊り、またまた大きな拍手を受けました。子供たちの練習風景を掲載できないのが残念です。


タンゴの練習風景(写真をクリックすると拡大します)

2017年9月29日

ダンスプラン2017でソロデビューしました。 

2017年3月11・12日、全労済ホール/スペース・ゼロにて、第124回全国新人舞踊公演「ダンスプラン2017」が開催されました。「モダンダンス・コンテンポラリーダンスの部」には27名の新人ダンサーと共に、研究生の佐藤静夏さんが出演しました。稲葉厚子舞踊研究所の一員として数々の舞台経験のある佐藤さんですが、自身の振り付けによるソロの舞台は今回が初めての経験となりました。作品名は「心もよう」です。

舞台に登場したダンサーは白の衣装をまとい、身を固くしています。冒頭、ダンサーが白の衣装を静かに脱ぐと、赤と青の鮮やかな姿に変身を遂げます。時には低く静かに、時には高く激しく躍動したダンサーは、ラストで脱ぎ捨てた白の衣装を慈しむように抱きしめ、前を見据えて歩き始め舞台が終わります。これがダンサーの「心もよう」なのです。

「心もよう」のレッスン風景(写真をクリックすると拡大します

佐藤静夏のプロフィール:4才より稲葉厚子に師事。太陽の子の舞踊会、明日の新人公演、5月の祭典などに参加。明日の新人公演では、2006年・2009年に「明日の新人賞」受賞。2011年より「時代を創る現代舞踊公演」に参加。